屋根材別・工事内容別にみる屋根の葺き替え工事の費用相場とは?
屋根の性能を保ちながら安心して暮らせる居住環境を作るには、定期的に点検を行い、劣化状況に合わせて補修作業をする必要があります。しかし、このように老朽化した屋根を修理するには、ある程度まとまった費用がかかり、中でも屋根を一式まるごと交換する「葺き替え工事」は高額となります。
本記事では、屋根の葺き替え工事の費用相場を屋根材別、工事内容別に紹介するので、葺き替え工事を検討している方はぜひ参考にしてください。
この記事を読むための時間:3分
屋根の葺き替え工事とは?
色あせやカビ・コケ、ひび、割れなど、老朽化が進んだ屋根をそのままにしておくと屋根材の腐食が進み、最終的には家屋全体の劣化に繋がります。そのため、屋根の機能を保つには、適切なタイミングで屋根の点検やメンテナンスを行わなければなりません。屋根のリフォームには色々と種類があるのですが、その中でも様々な屋根トラブルに対して根本的な解決策を提供してくれるのが屋根の葺き替え工事です。
屋根の葺き替え工事とは、もともと使用していた屋根材や防水シート、野地板を全て撤去し、新しいものに交換する工事の事を指します。屋根全体を新しくするため、工事の期間や費用は他のリフォーム工事に比べてかかりますが、屋根を作る全ての材料が新品になるので、防水性・耐久性・断熱性など、屋根の性能が向上し、雨漏りを含むほぼ全ての屋根の問題を解決してくれます。
屋根の葺き替え工事の費用相場
屋根の葺き替えには、様々な要素が関与し、その費用は屋根の面積や形状、既存の屋根材の種類、新しく使用する材料などによって異なります。一般的な費用の相場だと、30坪の住宅なら、100~250万円ほどで葺き替え工事を行えるようです。ただし、施行業者や地域などによっても費用が大きく異なるので、詳しい内容は葺き替え工事を依頼する業者に見積書を出してもらい確認するようにしましょう。
屋根材別に見る葺き替え工事にかかる費用
屋根の葺き替え工事にかかる費用は、屋根材の種類によって異なります。例えば、一戸建て住宅の場合、一番費用がかかるのが瓦の屋根です。耐久性が高く設置後にメンテナンスを行う頻度が少ないので人気のある屋根材なのですが、葺き替え工事の際には、250万円程かかると考えておきましょう。
次に高いのが約200万円のスレート屋根で、最後に100万円ほどで葺き替え工事をできるトタンの屋根という順番になっています。しかし、ここで紹介している金額はあくまで目安であり、実際の費用は屋根の面積や形状、追加工事(防水処理や補修など)などによって異なることを覚えておいてください。
そのため、複数の修理業者から見積もりを出してもらい、お互いに比較してから信頼できる施工業者に依頼するのがおすすめです。
工事内容別に見る葺き替え工事にかかる費用
次に、工事内容ごとにどれ程の費用がかかるのかを確認してみましょう。まず初めに行われる古い屋根材を取り外す作業では10~20万円程の費用がかかります。この工程で、アスベストを含む古い屋根材を使用していた場合は、アスベストの処理費として1平米につき約2~8万円支払わなければなりません。
次に、屋根の防水性を確保するために敷き詰められていた防水シートやコーティング、そして野地板の交換をするですが、これには20~30万円程かかります。最後の新しい屋根材を設置する工程では、選ぶ屋根材の種類によって価格が全く異なるため、40~100万円と必要になる費用の幅が広く設定されています。
まとめ
屋根の葺き替え工事の費用は、屋根の面積、屋根材の種類、工事内容などの要素によって異なり、防水処理や補修などの追加工事を行うと、さらに費用を請求されます。葺き替え工事にかかる費用はとても高額なため、信頼できる業者に依頼するのと相見積もりを行うことをおすすめします。
また、工事が始まってからも屋根修理の業者の方と相談しながら上手くコミュニケーションをとりつつ葺き替え工事を進めてもらうようにしましょう。