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瓦屋根で雨漏りが起きる原因とは?瓦屋根の特徴と耐用年数も紹介

雨漏りが起こる屋根

 

瓦屋根は美しい日本の伝統的な屋根形式であり、その風情に魅了される人々も多くいます。また、耐久年数が40~50年と他の屋根材に比べて長いことで知られているのですが、このような瓦屋根でも雨漏りといった問題が発生する場合があります。本記事では、一般的な瓦屋根の特徴と耐久年数を紹介した後に、瓦屋根で雨漏りが起きる原因について詳しく解説していきます。

この記事を読むための時間:3分

瓦屋根の特徴と耐久年数

近年では、新しい屋根材の種類が増えたため、新築で使用される頻度は減少していますが、古き良き日本家屋の美しさをより一層引き立てる屋根形式として、瓦屋根は今もなお多くの人から愛されています。

 

瓦屋根の最大の特徴は耐久年数にあり、寿命が30~50年以上と耐久性にとても優れた屋根材です。また、色あせによる再塗装も不要なので、他の屋根材に比べてメンテナンスを行う頻度を抑えられるのも人気の理由です。重量が大きく高額ではありますが、断熱性・遮音性など、屋根としての性能はとても高い屋根材です。

瓦屋根で雨漏りが起きる原因

耐用年数が長いことで知られている瓦屋根ですが、寿命が来る前に雨漏りが起きる可能性も多々あります。そこで、ここでは屋根材が瓦なのにも関わらず雨漏りが起きる原因を紹介していきます。建物内に雨水が侵入して家屋全体を劣化させてしまうトラブルを未然に防ぐためにも、定期的な点検と正しいメンテナンスを行うようにしましょう。

瓦の問題

瓦の浮きやズレ、ヒビ割れなど瓦自体に問題がある場合、雨漏りが起きやすくなります。台風や地震の際に起きる強い風や揺れによって瓦がずれたり、飛来物のせいで瓦が破損したりするとそこから雨水が入り込み、その下にある防水シートや野地板を劣化させます。このように瓦の下に敷かれている屋根材が破損することで雨水の侵入を防げなくなり、雨漏りの被害が起こるようになります。

 

瓦の浮きやずれが原因である場合は、その歪みを直しさえすれば雨漏りを止めることも可能です。しかし、瓦にヒビや割れがあるなら、その瓦を新しいものと交換しなければならないでしょう。

谷板金の劣化

谷板金とは、屋根と屋根の間にある谷のことを指し、雨水を集めて雨樋へ導く役割を担っています。しかし、紫外線や天候、気温などの外的な要因により谷板金が劣化し腐食すると、穴が開くため、雨樋へ雨水を流す前にその穴から住宅内部へと水が入り込んでしまいます

防水シートの劣化

屋根材の下に敷かれている防水シートは、雨水を住宅内に侵入させないようにする役割があります。この防水シートが破れたり穴が空いたりすると、その箇所の防水効果が無くなるため雨漏りが発生します一般的にこの防水シートの寿命は15~20年と、瓦屋根の耐用年数に比べて短いため、雨漏り被害を回避するには、瓦自体に問題が無くても防水シートを交換するメンテナンス作業が欠かせません。

葺き土の流出

土葺き工法で作られた瓦屋根の場合だと、年月が経つにつれて瓦の下に敷き詰められていた土が少しずつ流出していきます。このような土は、現代の防水シートの役割を持っていたため、土が減少することでその下にある木材に雨水が直接届くようになり、雨漏りが発生します。

まとめ

瓦屋根は耐用年数が長いため、その分、防水シートや野地板、谷板金など、屋根の他の部位のメンテナンスが疎かになりがちです。そのため、雨漏りのトラブルを回避するには、瓦の耐用年数に関わらず定期的な点検をして、必要であれば適切なメンテナンス作業を行うことが重要です。

 

雨漏りを放っておくと、その一部だけでなく屋根全体が腐食してしまい、後々リフォームにかかる費用が高くなるので、気付いた時にすぐ対処するようにしましょう。

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