屋根カバー工法とは

現状の屋根材の上から新しい屋根をかぶせる工法のことです。
葺き替え工事よりも工期や費用が抑えられるのが特徴です。

屋根カバー工法が出来ない場合もある

状況によってはカバー工法が出来ない場合があります。

腐食や劣化が酷い場合はその上に屋根を作ることが出来ません。また瓦屋根はカバー工法が出来ません。

その場合は、既存の屋根を撤去して新しい屋根を取り付ける「葺き替え」と屋根の表面塗装を行う「塗り替え」があります。

屋根カバー工法の手順

1. 棟板金・貫板の撤去

屋根の一番上にある「棟板金」と棟板金の下に設置されている「貫板」を撤去します。

屋根カバー工法で廃材が出るのはこの行程のみです。

撤去後は清掃を行います。

2. 防水紙を敷く

既存の屋根材の上から、新しい防水紙を設置します。雨水の侵入を防いだり湿気を外に出したりなどの効果があります。

3. 新しい屋根材・貫板・棟板金を設置する

屋根材・貫板・棟板金の順で敷設します。屋根材は耐震性に優れた軽い素材のもの、貫板は腐食しにくい樹脂製が選ばれる傾向があります。

4. コーキング処理

板金同士が重なり合う境目から水分が浸入することのないように、隙間をコーキングで埋めていきます。

5. 完工

これで屋根カバー工法の行程は終了です！

屋根カバー工法のメリットとデメリット

＜メリット＞

費用が抑えられる

撤去するものは棟板金や貫板などのみでほとんど廃材が出ないため、処分費用が抑えられます。

工期が短い

屋根カバー工法は葺き替えに比べて短い期間で完了することが出来ます。
工期が短いため、近隣へのご迷惑も軽減されます。

＜屋根葺き替えと屋根カバー工法の工期の違い＞
・屋根葺き替え…7～10日程度
・屋根カバー工法…5～7日程度

防音性や断熱性の向上

古い屋根と新しい屋根の二重構造になるため、防音性や断熱性が高まります。雨の音が小さく聞こえるようになったり、冬場の冷気が伝わりづらくなります。

＜デメリット＞

屋根が重くなる

追加された屋根の重みが建物に追加されます。重心が上の方に上がるため、耐震性が下がり地震などの揺れも大きく感じるようになります。

屋根カバー工法は1回のみ

カバー工法は1回しか行えません。既にカバー工法を行っている場合は葺き替え工事になります。

将来屋根の修理をする時の費用が高い

以後の屋根修理の際、2重になっている屋根を解体（剥がす）する費用がかかるため将来屋根を修理する際の費用が通常より高くなります。（修理の内容にもよります。）

屋根カバー工法の費用

屋根カバー工法のおおよその費用相場は30坪ほどの平均的な住宅で80～150万円程です。
ここに足場代が追加されます。

詳しい費用や費用内訳を知りたい場合はお見積りをお出ししますので、お気軽にお問い合わせください。

最後に

屋根カバー工法は費用が抑えられ工期も短いため、とても人気の屋根修理になっております。ただ、屋根の状態やお客様のご希望によっては「葺き替え」「塗り替え」のご提案もさせていただく場合もございます。

お客様にご満足していただけるよう、しっかりとヒアリングを行い最適な屋根修理を行えるよう、真心建設にお手伝いさせてください。

 
お問い合わせお待ちしております。